小学校の頃などに林間学校などで飯盒炊飯をした記憶はありませんか?
飯盒を使って炊くこともあれば、自分の小学校は空き缶で炊いてみようという挑戦をしました。
当時はなぜ空き缶で炊くのか。野外で子どもの経験と思い出ということも分かるが、釜でまとめて炊けばいいんじゃないのか、と思ったものです。
でも、今思うと、空き缶でも炊飯ができるという記憶はこれはこれでアウトドアで役立つんじゃないか、とアウトドア目線で有り難く感じるようになりました笑
自分は長らくキャンプをやってきましたが、小さい頃親といったキャンプでは作っていましたが、友達とキャンプに行ったり、ソロキャンプを始めてからキャンプでご飯を炊くということをしていませんでした。
キャンプで炊飯は王道過ぎるということで、焼き肉や冬の鍋を優先して、炊飯を逆に敬遠してしまっていたんですね。
アウトドアで上手に炊飯をするって意外と難しいんですけどね。
ですが、先日、幼い頃の林間学校のことも思い出しながらこの辺りでキャンプで炊飯をできるようにしておこう、と思い炊飯に挑戦してみました。
アウトドアの炊飯で必要な物
アウトドアで炊飯をするのに必要な物を紹介します。
★必要な物★
- お米な【必須】
- 水【必須】
- クッカー【必須】
- 厚手の手袋【必須】
- タオル【必須】
- バーナー(+燃料)または焚火【必須】
- 透明袋(スーパーのレジ台で無料で手に入るものと同じ規格)【あれば便利】
- 計量カップ
バーナーの方が上手に炊けますが、キャンプで調理と言えば焚火ではないでしょうか。今回自分は焚火で炊飯をしました。
軽量カップは工夫次第で必須で無くなりますが、理由は後程説明します。
お米の量と水の量
お米と水の量にも目安があります。この目安を間違えるとパサパサだったり、ベトベトになってしまったりしますので、注意が必要です。
お米1合は150~160gです。
水の量は、米の重量(g)×1.2倍、無洗米の場合は1.45倍が目安です。計算すると、
- 無洗米1合の水の量:220~230ml
- 通常米1合の水の量 :180~190ml
となります。お米の量は、男性が1食1合、女性は1食0.6合位が1つの目安となります。
お米は透明袋に入れるようにしておくと便利です。
軽量カップを使わない方法
上で書いたとおり、お米1合に対する水の目安量は決まっているわけですが、荷物を増やさないために、なるべく計量カップは持っていきたくありません。
そんな時はクッカーに水の目安量単位で目印をつけておくと良いです。
自分の場合はステンレスクッカーの内側に100~500mlで100ml単位でナイフで傷をつけてあります。
そうすると、軽量カップがいらず、目印の位置まで水を入れれば目安量を図ることができるので非常に便利です。
ご飯を炊く時のポイント
お米を炊いたり、そば、そうめんを茹でる時、注意しないと粉っぽさが残る場合があり、米の場合は芯が残ってしまう場合もあります。
また、風や外気の低さが火の強さや鍋の温度に影響しますので「芯飯(しんめし)」を防ぐために重要なポイントが5つあります。
- 可能な限り米を長く水に浸しておく。
- 火の調節が大事なため、なるべく風の当たらないところで炊く。
- クッカーとフタとのスキマを無くす。フタの上に重石を置いて圧力とクッカー内の温度を保つ。
- 時間をキッチリ計って火の調節をする。
- クッカー内の温度を下げないため、フタを開けてチェックするときは瞬間的に終わらせる。
ちなみに、今回自分は焚火で炊飯を行い、火加減が難しかったですが、少し焦げても美味しく炊くことができましたよ!
実際に炊飯をしてみた
それでは実際に炊飯をしていました。バーナーの方が火の調節は上手くできることは分かっていますが、アウトドアの醍醐味ということで敢えて焚火です。
お米を水につける
ポイントでも書きましたが、芯飯を作らないためになるべく長時間お米を水につけます。
お米は透明な袋に入れて持っていくのが便利ですが、家から持っていく時に袋の中にお米が浸る位水を入れておいてもいいですし、1泊2日のキャンプで2日目の朝食にお米を炊く時等は、夜、クッカーの中にお米と水を入れて浸しておいてもいいでしょう。
自分は2時間程袋の中にお米と水を入れて浸しておきましたよ。
火を強火にして沸騰させる
クッカーの中に水に浸したお米と目安の水量を入れ、強火で沸騰させます。焚火の上に金網を乗せ、その上にクッカーを乗せて火にかけます。
フタがカタカタと鳴り始め、フタと鍋の隙間に泡プクプクとでてきたら「吹く合図」なので集中するようにしましょう。
お湯がふいたら弱火にする
強火で吹きこぼれてきたら火力を弱めます。
バーナーの場合は火加減が調整できますが、焚火の場合は難しいので、クッカーを焚火の火の強い部分から外しておくようにします。
経験的に多少は吹きこぼすくらいまで沸騰させてあげた方が美味しく炊ける気がします。
フタに重石を乗せ、さらに弱火にする
さらび焚火の火をできる限り、クッカー内の水が最低限沸騰しているくらいまで弱めましょう。
さらに火力の弱い金網の端にクッカーを移動させます。また、外気温が低ければやや強めにしたりと状況によっては火力を調節する必要があります。
ここでの火力が強すぎると焦げやすくなりますし、弱ければ芯飯だったり根性の無いご飯が出来上がります。
さらに、クッカー内を密閉させるために、フタの上に重石を乗せます。自分の場合は重い薪を乗せて重石代わりにしました。
重石は近くに転がっている石を乗せても大丈夫です(拭いてきれいにしてから乗せましょう)
そしてそのまま20分ほど弱火にかけます。この時、フタの隙間から蒸気が常にでている状態で、隙間から水がぽとぽととたまに落ちる感じです。
炊き始め前半はクッカーからクツクツと音が聞こえるかもしれませんが、やがて音は止みご飯が炊ける匂いが拡がり始めます。火力が弱められそうならここで少し弱めます。
クッカーから蒸気は20分間ずっと出ていますが、後半は量が少なくなるので見えないこともあるかも知れません。もしかなり早い段階で蒸気が出なくなったなら注意が必要です。
焦げた匂いがしないか匂いの変化を感じ取りましょう。焦げたようなにおいがしたら20分待たず、次の行程に移って大丈夫です。
クッカーをタオルで蒸らす
20分経つか、または焦げたようなにおいがしたら、クッカーを火から降ろしてタオルで蒸らします。
クッカーを火から降ろして、そのままタオルでクッカーをぐるっと囲って7分程蒸らすようにします。
炊飯完成!
タオルによる蒸らしが終わったら、炊飯の完成です!
写真は朝食に作った炊飯と豚汁です。
炊飯は少し焦げた匂いがしたので少し心配でしたが、そこの部分が少し焦げていましたが、食べると・・・・
旨い!旨すぎる!!
焼肉とは別格、やはり日本人はお米です!そしてそこの部分のおこげが少しカリッとしてとてつもなく美味しい。豚汁との組み合わせも最高。
豚汁とお米を交互に食べ、最後は猫まんまにして食べます。
やはり日本人は白米と味噌汁・豚汁が一番合っている気がします。最高のキャンプ飯でした!
今回、初めて1人でキャンプで炊飯をしてみましたが、結構上手に炊くことができました。お焦げ一つなく炊くにはかなり神経を使うと思いますが、多少底が焦げてしまっても、そのおこげが却って美味しさを引きだたせると思います。
ポイントを守れば誰でもキャンプで炊飯はできると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
本日の記事は以上になります。最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。
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