市民農園やプランター栽培をする時に必要な物の「野菜の種」。
ミニトマトやナスであれば苗屋さんで苗で購入するのが通常ですが、葉物(チンゲンサイ、小松菜、ほうれん草など)や根菜類(大根、カブなど)であれば種で購入して撒いて育てるのが一般的です。
また、同じ種類の野菜ばかり栽培してもつまらないし、食卓に彩りが無くなるため、色々な種類の種を購入して撒くことが一般的です。
そんな時、いつも困るのが、購入した野菜の種が大量に余った・・・ということ。
子袋で購入しても種が大量に余ってしまいますし、袋に記載されている種の発芽の有効期限も1年もないのが通常です。
これだけ余っているのに、来年使えなくなってまた購入するのは非常にも勿体ない・・・、というわけで購入して余った野菜の種の保存方法について紹介します。
野菜の種の寿命一覧
常温における野菜の種の一般的な寿命年数は下のとおりです。
寿命年数 | 野菜の種類 |
1~2年 | ネギ、玉ねぎ、ニンジン、落花生、ニラ、インゲンマメ |
2~3年 | ほうれん草、トウモロコシ、大豆、キャベツ、レタス、エンドウ、 ゴボウ、大根、キュウリ、カブ、ハクサイ |
3~4年 | トマト、ナス、スイカ、メロン |
1~2年の寿命の野菜の種類の保存は難しい
常温で保存した場合の野菜の種の寿命について、上で記載しましたが、野菜の種の保存はなかなか難しいものです。
特に、1~2年の寿命の種類は特に難しくなります。
日本の気候の場合は常温でも高温多湿になりやすいので、尚更野菜の種の保存には不向きな気候となります。
しかし、1~2年の野菜のうちネギなどは株分けで増やすことが可能なので、栽培しながら増やすようにしましょう。
ニンジンはもったいないところですが、春撒き前に購入し、春撒き、秋撒きの2回使ってなるべく使い切るようにします。
それでも余った場合は、もったいないのでこの記事で紹介する方法で保存をしてみましょう。
種を保存するのに重要なポイント
野菜の種を保存するのに、重要なポイントは4つあります。それが、
- 加湿を避けて、乾燥させること
- 高温を避けること
- 日光を与えないようにすること
- 酸素に触れないようにすること
上記を守ることが、野菜の種の保存をするうえで重要なポイントになります。
【保存方法】冷蔵庫で保存しよう!
上記4つのポイントを満たす最も良い保存方法は、冷蔵庫で暗所保存をすることです。
野菜の種の子袋をまとめて、ジップロックに入れて(なるべく2重に入れるとさらに良いです)、その中に乾燥材も入れるようにしましょう。
おすすめは、珪藻土のSoilのミニブロック。とても使い勝手が良いですよ。
簡易真空パック装置や掃除機等でジップロックの空気を吸い取って酸素を減らします。
冷蔵庫に保存する時は5℃くらい、野菜室の温度の変化の少ない一番奥の下で保存をするようにします。
種を使う時は、ジップロックから必要数のみ取り出して、またすぐに冷蔵庫の中で保存をするようにし、乾燥剤も日々吸水性・吸湿性が低下するので毎年交換をすることが大切です。
やむを得ず常温で保存する時は、お茶の缶などに種の子袋をいれ、珪藻土の乾燥材も一緒に入れるようにします。ただ、冷蔵庫で保存するよりも保存環境が悪いので、寿命が短くなるのは覚悟しなければなりません。
【まとめ】野菜の種をきちんと保存して毎年使おう!
今回の記事では野菜の種の保存方法を紹介しました。野菜の種は毎年必要な物ですが、一度買うとそのシーズンで使い切ることはなかなかできません。
その度に廃棄・・・では非常に勿体ないですね。
1~2年しか持たない品種もありますが、きちんと保存をすれば2~4年は種を保存して使うことができます。この記事を参考にして、余った種は冷蔵庫で低温暗所保存をすることで、野菜の種を上手に使って無駄ない野菜栽培をして下さい。
本日の記事は以上になります。最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。
コメント