家庭菜園をする時は連作障害に気を付けよう!

農業・家庭菜園
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こんにちは、ユウタです。

最近は毎週末、市民農園で野菜作りをしています。もともとは友達が区画を借りていたんですが、借りた瞬間飽きてしまったようで、1回も行っていないということで9月から自分が借り受けて野菜作りをしています。

 

雑草はぼうぼうでしたが、お金を払わずに使っていいということで有難く使わせてもらっています。

 

今までは、ベランダのプランター菜園が主でしたが、やはり農地で野菜作りをした方が、野菜の成長が早い気もしますし(雑草もよく生えますが)、鍬等も使うのでやりがいがありますね。

 

また、市民農園の区画の中で自分が一番若いようで、市民農園の横に住んでいる元農家の人が肥料や鍬、支柱をタダくれるのも非常にありがたいところです。

 

さて、今回の記事では連作障害について書こうと思います。今まではプランター菜園だったので連作障害についてあまり意識していなかったのですが(本当はプランター菜園でも同じく重要です)、市民農園の区画を持って野菜作りをするということで連作障害についてきちんと理解をしようと思います。

 

連作障害とは

 

連作障害とは「連作」、つまり同じ野菜を同じ場所で続けて作ることにより発生する生育障害のことです。

具体的には根が傷んで生育状況が悪くなったり、土壌感染の病気が猛威をふるったりします。

 

また、連作障害は同じ野菜を連続して作ることもそうですが、「同じ科」の野菜を連続して作っていても起こるので、注意が必要です。

 

連作障害は他にも、忌地、厭地、いや地、とも言われます。

 

連作障害の原因とは

 

同じ場所に同じ野菜、同じ科の野菜を栽培するとなぜ連作障害が発生するのでしょうか。

大きく分けて3つの理由が原因と言われています。

 

土壌中の病害

土の中には多くの微生物が生息しており、中には病気を引き起こす病原菌も存在します。

一方で、植物は根から微生物の餌となる有機酸や糖、アミノ酸などを分泌しています。同じ科の植物は似た物質を分泌するため、連作するとそこに集まってくる微生物の種類も偏ってきます。

 

そのため、生物の多様性が崩れ、特定の病原菌だけが増えていき、土壌病害が発生しやすくなります。

 

連作障害で代表的な土壌病害には、次のようなものがあります。

青枯病  萎黄病  つる割病  根こぶ病  半身萎凋病

 

線虫による病害

線虫というと、野菜の根に寄生してこぶを作ったり、根を腐らせたりする「ネコブセンチュウ」や「ネグサレセンチュウ」などがあります。

 

線虫の中にはこのような悪い種類もいれば、それをやっつけてくれる良い種類もいます。

しかし、連作をすると土の中の環境が崩れてくることで、線虫のバランスも崩れ、線虫害が起きやすくなります。

 

生理障害

野菜は種類ごとに必要な栄養成分が異なり、生育に消費するため、絶えずそれを必要とします。

 

そのため、連作をすると土の中の特定の養分が過剰になったり不足したりしてきます。

その結果、生理障害が起きやすくなったり、野菜の体力が低下して病害虫の被害を受けやすくなったりします。

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連作障害の出やすい野菜と輪作年限

連作障害は全ての野菜で発生するわけではなく、連作障害が発生しやすい野菜と、発生しにくい野菜があります。

また、連作障害を避けるために、1度作った場所ではしばらく同じ種類・同じ科に属する野菜は作らずに、栽培間隔をあけるべき期間「輪作年限」というものがあります。

それぞれの野菜の輪作年限は次のようになります。

 

輪作年限野菜の種類
なし(障害が出にくい)カボチャ、タマネギ、ネギ、サツマイモ、オクラ、スイートコーン、ニンニク、ラッキョウ、フキ
1年レタス、ダイコン、カブ、ニンジン、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、つけな類
2年ジャガイモ、キュウリ、シロウリ、イチゴ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ショウガ、(根深ネギ)
3~4年インゲン、ソラマメ、エダマメ、サトイモ、トマト、ナス、ピーマン、メロン、シロウリ、ゴボウ、クワイ
5~6年エンドウ、スイカ

 

野菜の種類をみながら、輪作年限に注意をするようにしましょう!

 

科目別の野菜の分類は以下の記事を参考にして下さい。

関連記事:連作障害を抑えるには科目別で野菜を分類しよう!

 

連作障害を防ぐ方法

 

それでは、連作障害を防ぐ方法について紹介します。

 

輪作

連作障害を防ぐ基本は、同じ場所で同じ野菜を続けて作らずに、異なる科の野菜を順番に作っていく輪作を行うことです。

違う科の野菜を作ることで、土の中の環境が偏らず、土壌生物相・微生物相が豊かになって、連作障害が起きにくくなります。

  

間作・混植・コンパニオンプランツの活用

順番に違う科の野菜を作る「輪作」を同時に行ってしまおうというのが、複数の野菜を一緒に植える「間作・混植」という方法です。

  

間作は、作物と作物との間に他の作物を植える方法。混植とは株間などに他の作物を混合栽培する方法。

 

また、近くに植えることで、病害虫の発生を防いだり、生育が良くなったりと、お互いに良い影響を与える植物をコンパニオンプランツと呼びます。

ミニトマトとバジルなど、色々なコンパニオンプランツが存在します。

 

有機堆肥の活用

完熟堆肥などの有機堆肥を投入します。

有機堆肥は団粒化を促し、土の隙間が多くなり通気性や排水性がよくなり、これにより、土壌中の有用微生物の活動を活発化させ、微量要素の補給を行います。

 

 

土壌消毒(熱消毒)

熱湯をかけて土壌を消毒したり、気温の高い時期であれば、ビニールを土壌に被せて太陽光による熱消毒を行います。

 

農家のビニールハウスなどでは、夏場に太陽光の熱消毒を行ったりしています。

 

ネギ類を植える

ネギ類の野菜は連作障害をおこしにくいばかりか、地中の病害虫の活動を抑制する効果をもっています。

この為、ネギやニンニク、ニラといったネギ類の野菜を輪作のローテーションに組み込む事により連作障害をおこしにくくする効果が期待できます。

 

抵抗性品種・接ぎ木苗を使う

土壌病害に対して、抵抗性のある品種を選びます。

例えば、根こぶ病に抵抗性のある品種には「CR」、萎黄病に抵抗性のある品種には「YR」の文字が付けられています。

また、キュウリ、スイカ、トマトなどの苗を選ぶ際は、「接木苗」のものを選ぶようにしましょう。台木に病気に対する抵抗性品種が使われているので、有効です。

 

 

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プランター菜園で連作障害を防ぐには

 

連作障害は市民農園だけでなく、プランター菜園でも同様に発生します。

あまり意識していませんでしたが、自分は人から教えてもらい無意識に連作障害を防ぐ方法を取っていたようです。

 

それが、

  1. 抵抗性品種・接ぎ木苗を使用する
  2. 定植前に有機肥料を加える
  3. 栽培後(9月頃)に土に熱湯をかけてゴミ袋をかぶせて熱消毒する

 

ということをしていました。無意識に連作障害を防止していました。

プランター菜園だと上の3つが実行しやすいと思うので、連作障害防止をやってみましょう。

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