どうも、アウトドア大好きなユウタです。
今年は、知り合いの山で春の山菜である「イタドリ」を収穫しました!
皆さんは、「イタドリ」って知っていますか?
イタドリは色々なところに生えている春の山菜なんです。結構、町の周辺にも生えているので、実は見たことある人も結構いると思います。
含まれている有機物により独特の酸っぱさがあるため、アクを抜かなくては美味しく食べることができませんが、料理するとシャキッとした食感と癖になる味が特徴です。
イタドリは隠れファンも多い身近な山菜ですね。
この記事では、イタドリの収穫からアクの抜き方、料理まで紹介しますよ!
イタドリはどんな山菜なのか
イタドリはタデ科ソバカズラ属の多年生草本で、北海道西部以南の日本中各地の野山に自生しています。
非常に繁殖力旺盛で、定着すると他の草木を締めだしてしまうほどで「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されているそうです。
「世界の侵略的外来種ワースト100」は強力なワードですね笑
そんなイタドリですが、根茎部分を天日乾燥させたものを虎杖根(こじょうこん)といい、これには緩やかに排便を促す作用があり、便秘薬として古くから民間療法に用いられてきました。
また若い葉には止血作用や鎮痛効果があるとされ、こちらも民間療法に用いられてきました。
実は名称の「イタドリ」はこの”痛みを取る”ことから名づけられたと考えられています。
イタドリすごいぜ。
また、名称はイタドリの他にも色々あり、「スカンポ」の他、秋田地方では「サシボ」、和歌山辺りでは「ゴンパチ」などとも呼ばれています。
イタドリは若い茎の部分を山菜として食べる
イタドリは春になるとタケノコやアスパラガスのような感じで若い茎が地面からニョキニョキと伸びてきます。この若い茎を山菜として食用にするのです。
イタドリの若い茎はアスパラガスのような形をしていますが、中は竹のように中空で節があります。表皮には赤い斑点があり、若い葉も赤くなっています。
イタドリは生のままでも食べることができますが、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの有機酸を多く含むため強い酸味が口に広がり、あまりおいしく感じないと思います。
また、美味しいと感じても、イタドリはシュウ酸も多く含むため食べ過ぎには注意です。
美味しく安全に食べることが出来るようにするにはしっかりと事前にアク抜きをしましょう。
イタドリは高知県のソウルフード!?
イタドリは繁殖力旺盛な山菜であり、商用的な栽培は行われていないと思われます。
また、生命力が強いので北海道の一部をのぞき、ほぼ全国のいたるところで生えている風景を見る事が出来ます。
そんなイタドリですが、日本では特に高知県で山菜として広く親しまれており、毎年春になると野菜の直売所などに沢山並びます。
高知県の人々には昔から親しまれている山菜で高知県のソウルフードとも言われているようです!
イタドリの旬の時期
若い茎が出始めるのは桜が咲いた後で、タケノコと同じ頃からです。地方にもよりますが4月から5月頃にかけてが収穫時期となります。
自分の地域では4月中~下旬が収穫時期です。このあたりは他の春の山菜と同様ですね。
イタドリを収穫してみよう!
イタドリを収穫するために収穫道具を用意しましょう。
収穫するのに必要な道具
- ①剪定鋏
- ②長靴
- ③軽作業用の手袋
- ④収穫したイタドリを入れる袋
①剪定鋏はイタドリを収穫するために使用します。
イタドリは柔らかいので、通常のハサミでも良いですが、剪定鋏を一丁持っておくと、キャンプなど、他の用途にも広く使えるので非常に便利です。
取り回しの良さなどで、おススメは千吉のステンレス剪定鋏180mmです。
②草むらに入るので、長靴を履いておくと非常に便利です。地面がぬかるんでいても、長靴ならば心配ありませんし、虫や蛇などから足を守ることもできます。
③山菜を収穫する時に、トゲの生えている植物を触る可能性もあります。動きやすく、丈夫な軽作業用の手袋を用意しましょう。
④収穫したイタドリを入れる袋はどんなものでもOKです。自分は、雰囲気を出すために専用に購入した麻袋を収穫袋として使ったりしています。
道具を持って収穫へ行こう!
イタドリを収穫するために、知り合いの山へ行ってきました!
住んでいる近く土手等にも結構生えているんですが、散歩の犬がおしっこをしていることもあるので、なるべく山だったり、人の入らないところがいいですよ。
そういうわけで知り合いにお願いして、山へ入って収穫をさせていただくことにしました。
奥さんと娘(3歳)も、息子(0歳)も一緒に行きましたが、奥さんと息子は車の中で待機です。
娘は一緒についてきましたが・・・・、ぬかるみに足が取られてしまいました。
やっぱり山菜採りに長靴は必需品ですね
草むらをかき分けて進んでいくと、イタドリを発見しました!
イタドリを発見しました。
イタドリはまとまって生えていることが多いので、一気に収穫できます。噂を聞くと、高知県の方は一気に鎌で刈り取って産直施設で販売等をしているそうです。
収穫に適したイタドリは地面から30~50cm程に育ったものがベストで、これ以上になると、茎が固くなりすぎて食べにくくなってしまうので注意が必要です。
適度な量を収穫したら、家に持って帰って、アク抜きをすることにします。
下処理(アク抜き)をしよう
収穫したままイタドリを食べるとかなり酸っぱいので、アク抜きを行う必要があります。
また、アク抜きをする前にも下処理が必要です。
イタドリの葉っぱを取ろう
収穫したイタドリについている葉っぱを取ります。先端の若い葉は食べることができますが、自分は茎の方が好きなので、若い葉も取る派です。
また、イタドリの茎の下の部分で傷がついている部分があれば茎の部分ごと切り取ります。
茎の皮を剝く
葉っぱを取り除いたら、イタドリの茎の表面の皮をむきましょう。皮は煮詰めても固く、食べる時に邪魔になりますので、なるべく丁寧に剝くようにします。
皮を剝く時は、茎の刈り取った下の部分から皮を引っ張って剝き取ります。上手く途中で切れずに剝ければいいですが、少しコツがいるので、最初の頃は茎の節目で皮がちぎれてしまいます。
ちぎれてしまった場合は、ちぎれた節目からもう一度、皮を剝くようにしましょう。
最初の頃は10~15cm単位で節目でカットすると、綺麗に皮が剝けますよ。
アクを抜く
下処理が終わったのでアク抜きに移ります。アク抜きの際は鍋に入れる必要があるので、10~15cm位にイタドリをカットします。
皮をむく時にカットしている場合は、そのままでOKです。
鍋にイタドリが全て浸かる位水を入れて沸騰させます。沸騰したら火を止め、大体60~70℃位まで下げてイタドリを入れてそのまま、半日程度置いて、アクを抜きます。
お湯の温度が高すぎると、イタドリがダラダラになって、イタドリ特有のポキポキ感が失われてしまうので、温度の高すぎには注意しましょう。
半日程度置いたら、鍋の水を3回程交換して、アク抜き完了です。
かじってみると、部分的に少し酸っぱい部分もあるけど、ちょうどよい酸味です。どちらかというと先端部分の方が酸っぱい気がします。
少しの酸っぱさも嫌な人は、茎の部分を重点的に採取した方が良いですね。
収穫したイタドリはジップロックや袋に入れて、冷蔵庫に保管します。アク抜きしたイタドリは2日以内に美味しく食べるようにしましょう!
イタドリを料理してみよう!
アク抜きも行ったイタドリを調理して食べてみました。
イタドリの天ぷら(イタ天)
ベーシックにイタドリを天ぷらにしてみました。天つゆはダシと醤油とみりんで作りました。
ポリッとした食感にイタドリの香りを楽しむことができます。
香り嫌なにおいではなく、山菜特有の匂いという感じです。
奥さん曰く、
悪い味じゃない。少し酸っぱい部分もあるけど、良いアクセントになってる。
とのことです。
コシアブラやタラノメと合せてかき揚げにすると、より美味しいと思います。
イタドリと豚バラの油炒め
次はイタドリと豚バラをごま油で炒めてみました。
味付けは、塩コショウ、醤油、みりんです。トッピングは七味です。
イタドリは油(特にごま油)と相性が良いです。
イタドリの適度な食感とも合わさって、美味しいです。天ぷらを作った翌日に、油炒めを作ったので、よりイタドリのアクが抜かれて、酸味が無くなっていました。
その他の料理
他にも色々な人がイタドリを美味しい料理に調理しているようです。
イタドリとイノシシのきんぴらとか、
塩蔵イタドリの煮物など。
皆さん、本当に美味しそうに料理をしますね!!
【まとめ】イタドリは手軽で美味しい山菜だ!
いかがでしたでしょうか?
野山や原っぱで簡単に採取できるイタドリの収穫方法、下処理、調理について記事にしました。
自分のおススメの料理はイタドリの油炒めですかね。
おかずにしてもいいですが、お酒のつまみとしても最適ですよ。ぜひ一度試してみて下さい。
本日の記事は以上になります。最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。
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