こんにちは、ユウタです。久しぶりのブログ更新です。年度末、年度始めは仕事が忙しいですね。
新型コロナウイルスはなかなか治まる様子がないですが、自分の仕事はなかなかテレワーク化が進みません。
代わりに時差出勤を導入していて、自分はいつもよりも1時間半早く出勤しています。つまるところ、仕事が忙しいことで、ブログを書く意欲が湧かなかったんですが、相変わらずアウトドアの趣味はやっていました。
アウトドアの趣味の良いところは野外なので人混みに遭遇しないことですね。さらに自分はソロ派なのでもとから1人、キャンプ場でも1人きりというね。こういう時にソロ系のアウトドアの趣味の強さを感じます(強さ?人によっては寂しさ?)
さて、アウトドアの趣味ということでこの時期に自分がハマっているのは「山菜採り」!
日当たりの良い野山や土手での山菜採りは基本誰にも会うことなく、できるのでコロナウイルスにも安心です。
本日は山菜の中でも身近な「土筆(つくし)」の収穫、調理をやってみました。
この記事を参考にして、ぜひ土筆の収穫と料理で春の味覚を味わってみてください。
土筆はどんな植物?
土筆は、シダ植物であるスギナの胞子茎の部分になります。
シダ植物は胞子をとばして、繁殖をする植物で、スギナは生命力も非常に強く、根を地下深くまで伸ばし、完全に除去することも困難なことから「地獄草」などとも呼ばれています。
スギナの画像は下のとおり。目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
土筆は、このスギナが胞子をとばすための形態で、時間が経ってくると、土筆の先が開き、胞子をとばすようになります。
先の開いた土筆を触ると、緑色の胞子で手や服が汚れたりしますので、注意が必要です。
開いた土筆は美味しくないという人もいますが、自分はあまり気にならないので、大きくなりすぎた土筆でなければ多少は開いていても食べることができますよ。
土筆の収穫時期はいつか
地域によって時期の違いはありますが、土筆の収穫時期は 2月下旬~4月の上旬です。
2月下旬はまだ寒い地域が多いですが、冬が終盤に差し掛かり、春が近づくにつれて土筆も生え始めてきます。
さらに、2月下旬から、 土筆が生える時期が2度訪れます。
1回目は、寒さもありますが、暖かい日も少しずつ出始める2月下旬から3月中旬。
2回目のつくしの時期は、だいぶ暖かくなり、日も長くなる3月下旬から4月中旬頃。
どちらかというと1回目の土筆は冬を越して最初に生える為か太く、先の丸い部分が固い傾向にあり、2回目は細く軟らかいことが多いです。
一般的には2回目の収穫がメジャーですね。
2回目の土筆の収穫時期としては、
■九州、四国・・・・・3月中旬頃
■本州・・・・・・・・3月下旬~4月中旬頃
■北海道・・・・・・・5月上旬頃
になります。一般的に暖かいほど生えるのが早くなので、本州でも場所によって時期が異なってきます。
土筆の収穫ができる場所と注意点
土筆の収穫できる場所は、河川敷、土手、田んぼ、畑、山の中の丘等の日当たりが良く、さらに土の水分が多い場所になります。
自分はいつも市民農園や農業用ため池の土手で収穫をしています。
スギナは雑草の一種なため、雑草が生い茂る場所に土筆も同じように生えてきます。
6月頃にスギナがたくさん生えている場所が見付かれば、翌年の春にたくさん土筆が生えてくるので、もし見付かれば、翌年たくさんの土筆を収穫することができますよ。
土筆を収穫する場所の注意点
土筆は比較的収穫しやすい場所に生えています。そういった場所には犬の散歩や猫なども通りやすい場所になっています。
犬、猫が糞やおしっこをしている可能性が高いので、衛生的にも注意が必要です。
また、周辺の雑草を枯らすための除草剤、田んぼなどから農薬がドリフト(使った農薬が風などで舞って他の植物等にかかること)でかかっている場合もあります。
除草剤が使われている場合は、周りの雑草が枯れて生えていないことが多いはずですし、農薬も希釈されて使われていて日数とともに分解されていきますが、気になる方は注意が必要です。
また、土筆には「チアミナーゼ」、「無機ケイ素」、「アルカロイド」等が多く含まれているので、食べすぎるとお腹を壊してしまう危険性があります。
春の味覚として適度な量を食べるようにしましょう。
食べ頃の土筆を収穫しよう
食べ頃の土筆のポイントは次のとおりです。
- 茎が太く、しっかりしている
- 傘がなるべく開いていなく、閉じている
- 茎の色が緑色などに変色していなく、薄い茶色
- 傘の色が黒色になっていない
茎が固い場合は美味しくないので、なるべく避け、傘が黒い場合も傘は取り除きましょう。
収穫は地面から上1cmあたりから鋏で切り取るのがポイントです。
土筆を収穫してみよう!
さぁ、さっそく土筆を収穫してみましょう!今回は市民農園で収穫です。
市民農園の一角に水が流れる場所があり、その両脇にスギナが生えているため、土筆も収穫することができます。
野菜を栽培する傍らで勝手に生えてくる土筆も収穫できるという、お得な感じですね!
準備する物は、鋏、手袋、土筆を入れる袋の3つです。足元が悪い場合は、長靴もあると非常に便利です。
特に摘果鋏や剪定鋏はそれぞれ1丁ずつ持っておくと、園芸やアウトドアに非常に便利です。土筆の収穫なら摘果鋏の使い勝手が良いですね。
こんな感じで土筆が生えています。傘が開いてしまっている土筆も多いですが、多少開いている程度であれば問題なく食べることができます。
開ききって少しスギナ化(雑草化)してしまっている土筆は収穫しないようにします。
これ位の開きなら問題なく収穫して食べることができますよ。
土から上1cm位を目安に鋏で切り取ります。
長い土筆の場合は、根元の方が固くなっているので、土の上1cmでなく、触ってみて固くない部分から切り取るようにしましょう。
土筆が収穫できました。それでは、次に下処理、料理に移りましょう。
土筆の下処理と料理
それでは、収穫した土筆の下処理と料理を行いましょう。土筆は下処理が少し面倒。というのも、細かい作業があるので、結構根気がいるんですね。
収穫した土筆を洗う
まずは、収穫した土筆を水洗いします。土や汚れが付いていたり、ひょっとしたら農薬等も付いてしまっているかもしれません。
ザル、ボウルに載せる等して丁寧に水洗いをしましょう。
洗った後は収穫で切り取った根元の部分も少し変色していると思いますので、包丁で切りとします。
土筆の袴を取る
次に土筆の節に付いている袴を取り除きます。この部分は固くて食べることができません。また、袴は取るのが非常に面倒で、この作業が一番疲れます。
無理に取ると、土筆は軟らかいので、一緒に茎も切れてしまいます。
袴の上から包丁で軽く線を入れるように切ると、袴が取りやすくなります。
袴を取った土筆を水で洗う
袴の下に汚れが付いている場合があるので、もう一度、土筆を軽く水洗いしてあげましょう。
塩を入れたお湯で煮て、アクを抜く
最後に、鍋に水、1つまみの塩を入れて沸騰させます。
沸騰させたお湯の中に、土筆を入れます。
茹でる時間は3~5分程。その後の調理方法によって時間を調整します。あまり茹ですぎるとその後の調理でクタクタになってしまうので、アク抜き後も煮たりする場合は3分位が食感も適度に残っておススメです。
お湯で煮たらアク抜き完了です。ザルで水分を落として調理に使ことができます。
アク抜きした土筆は、冷蔵(2~3日)、冷凍(1年)、乾燥(1年)で保存することができますが、やはり風味、食感を味わいながら美味しく食べるのであれば、冷蔵で2~3日以内に食べきるのがおススメです。
土筆を料理してみた!
さっそくアク抜きした土筆を調理してみました。
近くで土筆を収穫することができない場合は、購入することもできます。また、近くに産直施設がある人であればひょっとしたら産直施設でも購入することができるかもしれません。
作るのは、土筆と油揚げの煮びたしです。卵でとじるのも有名ですが、卵の味が強くなってしまうので、土筆と油揚げだけで煮ます。
使う材料は、
- アク抜きした土筆
- 油揚げ
- 醤油
- みりん
- 酒
- 砂糖
のみです。
鍋で調味料(しょうゆ、酒、みりん、砂糖)で甘辛い汁を煮込んで作ったら油揚げを入れて1分程煮て、さらにアク抜きした土筆を入れて1分程煮ます。
土筆は煮すぎるとクタクタになってしまうので注意が必要です。
完成!!
食べてみると、土筆のかすかな風味と、食感を楽しむことができます。特に傘の部分の食感が楽しめますね。
適度な固さと、噛んだ時にサラ―ッとした感じが楽しめます(食べてみないとうまく伝わらないと思います笑)
おかずの1品やお酒のつまみとして非常におススメできますよ。
春になると生えてくる土筆を収穫して是非味わってみてほしいですね。
本日の記事は以上になります。最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました!
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