このブログには広告が含まれています。

連作障害を防ぐために土壌消毒を行おう。その方法は?

農業・家庭菜園
スポンサーリンク

こんにちは、アウトドア大好きブロガーのユウタ(@yu_taok1)です。

今回は、連作障害を防ぐための土壌消毒について記事を書かせていただきます。連作障害に関する記事は👇を参考にしてください。

 

ユウタ
ユウタ

連作障害を防ぐために土壌消毒は効果がある方法になります。

作業は大変ですが、連作障害を気にせずに色々な野菜を栽培することができるので、栽培する場所が限られている、連作障害を気にせず色々な野菜を栽培したい方は参考にしてください。

 

土壌消毒の種類

 

土壌消毒の種類は大きく分けて3種類になります。

 

  1. 太陽熱消毒
  2. 土壌還元消毒
  3. 土壌消毒剤(農薬)

 

1、2は太陽熱を利用した天然の消毒方法、3は農薬を使った消毒方法になります。

 

太陽熱消毒

 

太陽熱消毒は、太陽熱を利用した消毒方法になります。真夏の気温が高い日に、連作障害が出た、又は防ぎたい場所(畝)に透明マルチを張って、温度を上昇させて菌を死滅させます。

 

害虫であれば、キスジノミハムシ、カブラヤガ(ネキリムシ)、カブラハバチ、ヨトウ類、ハモグリバエ類、センチュウ類(ネコブセンチュウ、根腐れセンチュウ等)などに効果があります。

病原菌であれば、エンドウ立ち枯れ病、ナス半身萎凋病、ナス半枯れ病、ホウレンソウ苗立枯れ病、ウリ類つる割れ病、イチゴ萎黄病、トマト青枯れ病、根こぶ病などに効果があります。。

 

ただし、この方法は地温を1か月程度、40℃~60℃に上昇させる必要があるため、気温が上がりやすい中間地や暖地に限定されます。

ほうれん草など栽培期間が短い野菜の場合は2週間でも良いですが基本は1か月消毒を行います。

 

北海道や東北など寒冷地などの寒い地域の場合、温度が上がりきらず、病原菌が死滅しない場合があるので注意が必要です。

寒冷地で行う場合は、真夏にハウスの中でさらに畝に透明マルチをかけて行う必要があります。

 

気温上昇する7月~9月に行う必要がありますが、この時期はまだ夏野菜を育てている時期になります。そのため、秋冬野菜の栽培に向けて少し早めに切り上げ、消毒を行う必要があるなどのデメリットもあります。

自然の太陽熱を使うため、費用も掛からないので、暖地や中間地で家庭菜園を行っている人は試してみると良いと思います。

 

ちなみに、プランター栽培の場合は、真夏に土に沸騰したお湯をかけ、透明なゴミ袋でプランターを包み、1~2週間程度置いておくという方法でも太陽熱消毒が可能です。

 

太陽熱消毒のやり方・手順について

 

太陽熱消毒のやり方・手順について紹介します。

 

土づくり・畝立てを行う

まず初めに土づくりを行います。 この時、20~25cm程度耕すようにします。

最初に土づくりを行う理由ですが、太陽熱消毒は土の表面から30㎝以上深い場所へは熱が届きにくく、病原菌などが上手く死滅しません。

熱消毒後に再度耕すと死ななかった菌などが地表に現れ効果が半減してしまう可能性があるので熱消毒後は耕してはいけません。

pH6.0~6.5にし、、元肥は有機物肥料(鶏糞、米ぬか、ぼかし肥など)を使いましょう。

 

かん水(畝に水をまき土に十分水を含ませる)

病原菌は湿度が高いと弱りやすく、また、湿度が高いと地温の上昇や蓄熱の効果も期待できるので、水をたっぷり与えます(少し水を与えすぎかと思うくらい土を湿らせてOKです)。

 

透明マルチを張る

地温上昇効果が一番高いのは、黒色のマルチよりも透明のマルチです。透明マルチをぴったりと畝に沿わせて張ります。

 

マルチは穴の開いていない物を使い、畝を平らにしてぴったりさせることがポイントです。 

気温が低い、寒冷地などで温度に不安がある場合は、更にトンネルをしてビニールを張ればより地温が上がりやすくなります。

トマト農家の方などはハウスの中で太陽熱消毒を行ったりしています。

 

 

1か月程度放置

しっかりと土壌を消毒するため、殺菌効果が強くなるので、1か月程度放置します。

気温がしっかり上がっている夏に行うことがポイントです。畝上の地面から30cmの深さが40℃になっていれば成功なので、昼間に温度計を刺して地温を測定するのがおすすめです

 

開始後、1週間しても温度が30℃を超えない場合は、温度が足りません。水不足・有機物不足・天候不良の可能性が高いので見直しをしましょう。

 

マルチをはがして1週間程度待つ

マルチをはがして、地温が下がるまで、1週間程度待ちます。

 

そのまま苗を植え付ける

そのまま、耕さずに苗の植え付けを行います。

耕してしまうと、深い場所にいる病原菌が地表部に混ざってしまうので、耕さないようにしましょう。

 

太陽熱消毒のメリット

  • 太陽の熱と透明マルチがあればよいので、費用が掛からない
  • 無農薬なので、安全
  • 畑の中の病原菌、害虫のさなぎ・卵・幼虫、雑草が死滅する

太陽熱消毒のデメリット

  • 寒冷地では気温上昇が足りず、消毒が不十分な場合がある
  • 気温上昇する真夏にしか出来ない
  • 夏野菜を栽培している場合、早目に栽培を切り上げる必要がある

 

 

土壌還元消毒

 

土壌還元消毒と太陽熱消毒の違いは、「有機物(米ぬかやフスマ)を入れるか入れないか」「潅水作業(水をたくさん入れる)」「畝をたてるか」が大きな違いです。

 

土壌還元消毒では米ぬかを投入し、ビニールで被覆(畝はたてずただピッタリとかける)した状態で潅水チューブを通し潅水(ビシャビシャの状態)にします。

 

その状態でハウスを密閉、30度以上の地温を20日保ち、有機物(米ぬか)が活発に微生物を分解することで、還元(=酸欠)状態になり病害虫を死滅させる方法です。

 

40℃~60℃と高温の太陽熱消毒より低温で出来るので、広い地域で可能なのがメリットです。ただし、分解途中にドブのような臭いが発生するので戸建て住宅の庭や畑など近隣に住宅街がある場合はできません。

呼び方が色々あり、「還元型太陽熱土壌消毒」ということもあります。

 

太陽熱消毒よりも低温で行えるため、臭いに気を付ければ、この方法もおススメです。

 

土壌還元消毒のメリット

  • 太陽熱と透明マルチと米ぬかだけで簡単
  • 太陽熱消毒より10日程短いので簡単
  • 必要な温度が低いので広い地域で可能
  • 無農薬で安全で簡単

土壌還元消毒のデメリット

  • ドブの匂いがするので住宅街では出来ない
  • 潅水作業が必要(潅水チューブ等が必要)

  

 

土壌消毒剤(農薬)による消毒

 

土壌消毒剤(農薬)を使用すると効果も安定して、コスト面も抑えることができます。

 

ただし薬剤は用法容量をしっかり守る事が大前提で、対応する作物と病原菌が決まっているのでしっかりと原因を把握できないと効果がありません。

 

通常の農家で使うような農薬は容量も多く家庭菜園向きではないですが、家庭菜園で使いやすいセンチュウ対策のこんな農薬も販売されています。

 

野菜栽培中には使用が出来ないので、発生する場所で冬季間や栽培をしない時期に消毒してから作物を栽培しましょう。

 

土壌消毒剤(農薬)による消毒のメリット

  • 作物に対応する農薬を使えば効果が高い

土壌消毒剤(農薬)による消毒のデメリット

  • 費用が掛かる
  • 同じ農薬を使うと対抗性が出るので種類を変える必要も
  • 良い菌も殺してしまう

 

 

【まとめ】連作障害を防ぐには土壌消毒を行おう

 

この記事では、連作障害を防ぐ、連作障害が起こってしまった際に土壌を消毒するための「土壌消毒」の代表的な3つの方法を紹介させていただきました。

 

プランターの場合は、真夏に熱湯を土にかけ、そのまま透明なゴミ袋でくるんで1~2週間程度置いておく。

 

畑で栽培を個なっている人は、太陽熱消毒、または土壌還元消毒を行うのが一番良いかと思います。

 

真夏に市民農園やシェア畑に行くと、栽培していた場所に米ぬかやフスマをまいて、その上に透明のマルチシートをかけて放置している光景を目にしたことがある方もいるかもしれません。

連作障害を防ぎたい人はぜひ挑戦してみてください。

 

本日の記事は以上になります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました