こんにちは、アウトドア大好きブロガーのユウタ(@yu_taok1)です。

皆さんは焚き火をするとき、市販の着火剤や、牛乳パック、ティッシュペーパーなどの荷物を減らしたいと思ったことはありませんか?
もしそうなら、フェザースティックの技術を習得することが、その悩みを解決する鍵になります。

フェザースティックは、ナイフと薪で作る「自然の着火剤」です。
「フェザー=羽毛」「スティック=棒」の名の通り、薪の表面を薄く削り、その削りくずをクルッとカールさせて羽毛状に見立てる、ブッシュクラフトの基本技術です。
この技術を習得することで得られるメリットは計り知れません。
- 荷物の削減: 着火剤を持参する必要がなくなり、キャンプの装備を軽量化できます。
- 本格的なブッシュクラフト: 自然の素材を活かす火起こしは、まさに「これぞキャンプ!」という究極の満足感を与えてくれます。
- 着火成功率の向上: 乾いた薪で作ったフェザーは、燃え始めると持続性が高く、火を育てるのに最適です。
この記事では、失敗しないナイフ選びから、安全かつ効率的なフェザースティックの作り方、さらに応用テクニックまで、全てを徹底解説します。
筆記者ユウタのキャンプ遍歴
・4歳から家族でキャンプに行き始める、キャンプ経験30年以上
・20歳に初めてソロキャンプデビュー
・月に1回以上はキャンプに行っており、大晦日もキャンプ場で焚火をしている
・ブランドメーカーからダイソーの100円ギアまで色々試してみるのが大好き

キャンプだけじゃなく、釣りやクロスバイク、レンタル菜園で野菜も作ってます!
\フェザースティック作りにおすすめのナイフといったら「モーラナイフ」/
準備編:フェザースティックを成功させる「ナイフ」と「木」の選び方

フェザースティック作りは、技術よりも道具選びが8割を占めると言っても過言ではありません。最適なナイフと木材を選びましょう。
最高の切れ味を追求!ナイフの「刃の形状」と「ブランド」

フェザースティックを作る際、ナイフのブレード(刃)の形状は非常に重要です。アウトドアで一般的に使われるナイフの形状で、最もフェザースティック作りに向いているのは、次の形状です。
形状 | 特徴 | フェザー作り適性 |
---|---|---|
コンベックスグラインド | 刃の背から刃先にかけて緩やかな曲線を描く。鋭く薄い刃先に力が集中する。 | 最適 |
フラットグラインド | 刃の背から刃先にかけてまっすぐ削られている。 | △ |
ホローグラインド | 刃の部分のみ薄く削られている。 | ×(強度が弱い) |
結論として、刃が薄く、力を伝えやすく、コンパクトで取り回しやすいコンベックスグラインドのナイフを選びましょう。
特に、多くのブッシュクラフターが愛用するモーラナイフ(Mora Knife)は、切れ味とコスパに優れており、最初の1本として最適です。
小さくて力が込めやすいナイフは、細やかな作業が求められるフェザー作りの強い味方になります。
\フェザースティック作りにおすすめのナイフといったら「モーラナイフ」/
燃えやすく、削りやすい!フェザースティックに適した木の種類

木の種類によって、削りやすさや火のつきやすさが大きく変わります。
燃えやすさ、火がついてからの持続性、削りやすさを考えると、硬い広葉樹よりも松やスギなどの針葉樹をおすすめします。
針葉樹は油分(樹脂)を多く含むため、火がつきやすく、また比較的柔らかく削りやすいからです。
- 木を選ぶコツ:
- できるだけうねりや巻き、節、虫食いのないまっすぐな木を選びましょう。均一な木は力が一定に伝わりやすく、美しいカールを作りやすいです。
- 薪は長さ30cm程度、太さは一辺3.0cm程度に小割したものを使うと作業がしやすいです。
実践編:安全で美しいフェザースティックの作り方

いよいよ実践です。怪我を防ぐ安全対策と、美しいカールを作るためのテクニックを覚えましょう。
【ステップ1】まずは「割り箸」でナイフの扱いに慣れよう(安全性確保)
薪にいきなり挑戦すると、滑って手を傷つける危険があります。筆者も子どもの頃、ナイフで指を切った経験があり、安全対策の重要性を痛感しています。
まずは家で、割り箸をナイフで削る練習から始めましょう。
鉛筆をカッターナイフで削るのと同じ要領です。
ナイフの刃の角度と、削り終わる瞬間の力の抜き加減を練習しましょう。慣れてきたら徐々に木を大きくし、薪に挑戦するのが安全です。
【ステップ2】失敗しない!基本の「削り方」と「安全な体勢」

薪を削るときは、必ず次の安全な体勢をとってください。
- 薪の固定: 薪を地面や台(バトニング後の台など)にしっかりと固定する。
- 力の方向: ナイフの刃先が常に体から遠ざかる方向へ力を加える(押し出し削り)。
【写真付き】クルッとカールするフェザーを作る3つのコツ

薄く、美しくカールしたフェザーを作るには、以下の3つのコツが必要です。
コツ | 内容 | 目的 |
---|---|---|
コツ1:刃の角度(浅く) | 刃を木に対して10度〜20度程度の浅い角度で当てる。 | 薄いフェザーを作り、火のつきやすさを向上させる。 |
コツ2:力を一定に保つ | 削り始めから削り終わりまで、力を均等に入れ続ける。 | カールの厚みを均一にし、折れずに繋がったフェザーを作る。 |
コツ3:止めずに繋げる | 削り終わる直前で止めず、刃先にカールを付けたままにする。 | 燃焼の核となる部分を多く残す。 |
【動画付き】フェザースティックの作り方の手順
削り方の具体的な手順を追って、動画と一緒に紹介します。
- 手順1: 薪とナイフの準備(削る前の状態)。
- 手順2: 削り始めの角度と手の位置。
- 手順3: カールが美しくできている様子。
応用編:火起こしを時短する「簡易型フェザースティック」と「鉈」での応用

フェザースティックを作るのに時間がかかる場合や、より本格的な火起こしに挑戦したい場合の応用テクニックをご紹介します。
鉈でもできる!「簡易型フェザースティック」で時短

ナイフで繊細なフェザーを作る代わりに、鉈(なた)の技術を応用して時短することも可能です。
薪をバトニング(薪割り)で細かく割る際、火移し用の薪に対し、鉈で斜めから数カ所に傷をつけ、短いカールを作るように切れ目を入れます。
鉈で「カッカッカッ」という感じで、薪の角を下から上へ素早く削り上げてみましょう。
この簡易的な切れ目だけでも、空気が触れやすくなり、カール部分から火が移りやすくなるため、火を大きくする工程が格段に楽になります。
▼鉈(ナタ)に関する記事はコチラ
フェザースティックから効率よく火を大きくする手順

フェザースティックが完成したら、いよいよ着火です。着火剤として使った後は、次の手順で火を育てましょう。
- フェザースティックに着火: ファイヤースターターやライターなどで、カールした部分にゆっくり火をつけます。
- 小枝へ火を移す: 火が安定したら、乾燥した細い小枝や松ぼっくりなどを徐々に追加します。
- 大きな薪へと移行: 小枝に火が完全に移り、炎が安定したら、薪にフェザー応用を施した火移し用の薪、そして最後に大きな薪をくべていきます。
【まとめ】最適な一本を選び、鉈でワンランク上の焚き火を楽しもう

フェザースティック作りは、最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると無心で楽しめる、ブッシュクラフトの醍醐味です。
フェザースティックを作れるようになれば、荷物削減や本格的なキャンプの気分を味わえるだけでなく、万が一の時にも火を起こせるという自信にも繋がります。
ただし、フェザースティック作りはあくまで「火を起こすための技術」です。
作りが目的になってしまうと、それだけで時間を使いすぎてしまうので、注意してくださいね!
最適なナイフを選び、安全に練習を重ねて、焚き火をもっと面白くしてみてください。
今回、紹介したナイフ・その他の関連ギアのチェックはこちらから
フェザースティック作りに最適なナイフ、その他の関連ギアのチェックはコチラ👇からどうぞ
▶Amazonで探す ⇒ コチラからどうぞ
製品の数とコスパを求めるなら、やっぱりアウトドアギアもAmazonがおススメ。
▶大型アウトドア専門店 ⇒ 「ナチュラム」で探す
鉈だけでなく、焚き火台やギア全般もまとめてチェックできます。キャンプ用品やフィッシング用品の品揃えは業界トップクラスです。

▶ソロキャンプなどのアウトドア専門店 ⇒ 「ZEN camps」で探す
ソロキャンプなどのアウトドアギアをメインに販売しています。シックでかっこいいギアを求めている人におすすめです。

コメント